三曲の楽譜の問題点

2021年07月28日

今日はつらつらと書いていきます。

三曲の楽譜の問題点
三曲の楽譜の問題点

■目次

  1. 三曲の楽譜の現状
  2. 現状に甘んじている理由
  3. じゃあ私はどうするの?


1、三曲の楽譜の現状

地唄箏曲、古典本曲、現代曲、尺八や箏の楽譜はほとんどが五線譜ではなく【縦譜】です。そしてほとんどがパート譜で、譜めくりの問題もあるため総譜を演奏に使うことはあまりありません。

正直大問題だと思います。「ここ、箏はどうなってる?」というのを一々聞くか、箏譜を別で購入して下調べする、という手間があります。

五線譜で販売されているフルートやヴァイオリン楽譜には必ずと言っていいほど、伴奏のピアノも入った総譜とパート譜がセット。挙げ句の果てにはコードまで記入してくれています。圧倒的に、三曲の楽譜は値段に対して情報量が少なすぎる。小節も練習番号も調もスラーもスタッカートも書いてない楽譜が、前者のような丁寧な楽譜以上の値段で売られているのが現状です。


2、現状に甘んじている理由

  • 装飾音に正解がないため
  • 替手含めた全パートの訂正を把握するのが容易ではない/流派や教室によって違うため
  • 尺八/ 箏/ 三味線で、楽譜の権利が別々のため

この3点が考えられます。

地唄箏曲において、最も重要かつ聴き比べが楽しいのが【装飾音】だと私は思っています。同じフレーズでも、各奏者がどのように装飾音を組み込んでいるかによって聞こえ方が違うのです。それなのに楽譜で完全に指定しまうと、その良さが損なわれてしまう、ということで装飾音の指定がほぼないのではないかと考えます。まあ「古典は各奏者の装飾音の聞き比べが楽しいし、パターンを組み合わせて自分なりに好きなフレーズにしなさい」と教えている先生がどれほどいるか疑問ですが。

また、昔ながらの楽譜なので当然訂正箇所が各楽器の譜面にあります。箏の楽譜の歌部分の二重アタリ。琴古流のAかB♭か。などなど。加えて地唄箏曲、替手も含めると4パートになったりして意外と編成が大きくなります。しかも楽譜が手に入りづらいパートがあったり。大変です。

3点目はもうなんかぐちゃぐちゃです。誰かが【五線譜総譜+縦譜総譜+各パート五線譜+各パート縦譜セット】みたいなのを作って売り出したら… どうなるんでしょうね?


3、じゃあ私はどうするの?

問題点ばっかり論って何も行動しないのはド三流。なので私は

  • 装飾音レパートリーを細かく記載
  • ちょくちょく五線譜に書き直し作業
  • せめて箏×尺八総譜を作る

この3点を活動内容に組み込みたいと思います。演奏にも役立つし。


終わりに

なんだか今日は殺伐としてますね。疲れているのかなんなのか…すみません。

明日は何を書こうかな?


京都の尺八奏者ー元永泰輔(Motoshakku)


尺八小論TOPへ↓