脱力シリーズ #1

2021年07月02日

楽器全般、さらに言えば武道だとか芸道全般で【脱力】というアドバイスはよく聞きますよね!!

確かに脱力は重要なので… 何で重要なのか。何に重要なのか。脱力する目的は何なのか。どこの力を抜けばいいのか。そのあたりを詰めて行くのがこちらの《脱力シリーズ》です✨

今回は#1ということで大雑把に

  1. 脱力する目的
  2. 尺八を演奏する時に力が関わっている場所はどこか

こちら2点、行ってみましょー🎵

脱力シリーズ #1
脱力シリーズ #1

1、脱力する目的

特に学生の頃。私は顎にすんごい尺八の跡がついて、しかも練習時間が長い時は皮が捲れたくらい押し付けて吹いていました(笑) 一応これ、最大音量を出す手の1つではあるんです。めっちゃ歌口に唇は近いけど開口面積は超カリして広げて吹いていた、という。そりゃ曲中に使える限界を突破したような大音量は得意になります。

ですがそんな吹き方をずっとしていると

  • 1曲通すだけで疲れる
  • 曲中に他の吹き方(ピアニッシモだとかメリカリだとか)に移行しずらい
  • 押し付けている分唇の形が変わるので、出だしに音が出るかはもはや賭け

などなど、音楽するには不利な点が多すぎます。ここまでお話しすれば脱力の目的ははっきりしてきますね✨ 上記の逆ができるようになりたいわけです。

  • 1日1時間/6曲程の演奏を5回やっても疲れない
  • 曲中に色んな吹き方に変更できるくらい柔軟になりたい
  • 出だしの音を自由に操りたい

私はこの3点を目指して【脱力】を心がけています(^O^)/


2、尺八を演奏する時に力が関わっている場所はどこか

もはや物理だとか身体構造のお話しになるので専門的にはまだまだですが… 考えうる【力が加わっている場所】をひたすら書き出します…!!

■立ったり座ったりして姿勢を維持する力
■曲中にノったりリズムを取るために体が動く力
■尺八を持っている力/顎に当ててる力
■指穴を押さえる力
■尺八が顎に当たってる場所
■唇の形制御に使われている顔周辺の力
■首振りに使われている首周辺の力
■息制御に使われている横隔膜や声帯、口内
■息を吸ったり吐いたりする時に鼻/口/お腹や肺に加わる力
■楽譜を追う眼球と顔周辺

細かく言うと、立ってるなら足裏と地面の接地だとか、座っていたらお尻と椅子の接地だとか。右手親指と中指だとか。いくらでも書けますが大きく効果のあるところと言えばこの10点でしょうか…

しかも身体というのはすんごく繋がっていて、一箇所変わればそこを中心に全体が影響を受けます。

【例1】
あるピアノ奏者さんのお話です。なんだか最近指の調子が悪いと感じていました。ある日整体に行って見てもらうと、特に大きく歪んでいたのは【足の親指】。整えてもらってピアノを練習してみると、感じていた違和感がなくなり、指の調子が戻った。というお話しがあります。

【例2】
乾燥した冬。体の調子が思いっきり悪いというわけではないのだけれど、少し元気が足りない気がする。唇や顔の保湿はしてるので顔周辺は潤ってる。ある日、ふとお風呂上がりに自分の背中やお尻を触ってみるとすんごいカサカサなのに気づく。そこで、しっかり身体全体の保湿を始めてみたところ、とても体が軽くなった。というのもあります。

自分が意識できている場所ならまだしも、意識していない部分からの影響も全体に関わってくるんだからやっかいです。

ですがとにかく《尺八を演奏する時に力が関わっている場所はどこか》をしっかり把握し、加えて《自分が意識できていない部分》を探し出すのが【脱力】には欠かせません🌱


終わりに

本日は《脱力シリーズ #1》ということで

  1. 脱力する目的
  2. 尺八を演奏する時に力が加わっている場所はどこか

についてお話ししました✨ 次回からは「じゃあどうすればいいの?」という部分に触れていきたいと思います(^O^)/

明日は何を書こうかな?


京都の尺八奏者ー元永泰輔(Motoshakku)


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