音色と勘違いされがちな部分

2021年07月30日

今日もツラツラと書いていきます💦

音色と勘違いされがちな部分
音色と勘違いされがちな部分

「〇〇さんは曲によって音色が違う!」「もっと勢いのある音がいいと思う」など言われ、ひたすら音出しで練習をして解決しようとしていたことが学生の時ありました。なんと純朴で無知なのか!!

今なら、前者に対し「CDミキシングも管も曲も演奏場所も変われば音色変わってる《ように》聞こえるに決まってるじゃん何言ってんの?舐めてんの?」と言えます。後者は素敵なアドバイスですが、今なら音色だけではなく【フレーズの歌い方】で解決にかかります。

そう、音色/ もしくは音単体で変えられるのは音色を決定する要素でも触れた【広がっているか/ こもっているか】【ざらざらしているか/ 綺麗か】【強い音/ 弱い音】くらいで、他は《曲の調》《フレーズの歌い方》《録音/ ミキシング》などの音色とは関係ないところで決定します。

例えば

■曲の調
短調なら暗く、長調なら明るく聞こえます。当然。長調でテンポが早く、はねたリズムの曲を綺麗めの音色で吹けばまあ可愛い感じになるでしょう。そうやっていろんな音楽の要素が組み合わさって、全体の印象が決定します。繰り返しますが、音色単体で解決できる問題なんて多くはありません。大きな問題ではありますが、他にすることはたくさんあります。

■フレーズの歌い方
音と音の間を滑らかに吹けば優しく聞こえますし、ビブラートを細かくしたり緩急を短い間に大きくつけたりすれば【勢いのあるように】聞こえます。ここが1番「音色と勘違いされがちな部分」だと思います。

■録音/ ミキシング
録音した場所と距離によってかなり音色が変わって聞こえます。近ければ強くざらざらが強く録れますし、遠ければ綺麗で滑らかな感じを強調できます。挙句そのふたつを混ぜてどちらの感じも表現できるのだから、現実とはちょっと違った音色になるのは必然です。しかも録音時点で良い残響感のあるホールで録っていたらなおさら。

このように、音色/ 音単体で何かを変えようとするのは限界があり、他にもたくさん表現方法はあります。吹奏楽出身で大学から尺八を始めた子達が、音色コントロールより先に曲調にあった吹き方やフレーズの歌い方ができるようになるのは、「尺八単体ではなく、音楽が上手な状態だから」だと思います。


終わりに

今日も殺伐としてますね…
とにかく、「音色だけでどうにかしようとしないほうがいい」「尺八が上手なのと、音楽が上手なのは別問題」ということだけまとめておきましょう🌱

明日は何を書こうかな?


京都の尺八奏者ー元永泰輔(Motoshakku)


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